学校検診で異常が指摘されたら、どうしたら良いの?

新しい学校や学期が始まると必ず行われるのが、学校検診です。本年は新型コロナ対策の一環で、例年春実施される検診が秋になってから行われています。


眼科に関係したものとして、視力検査や眼科医による診察が行われます。昔はトラコーマなど感染性の病気の発見と予防が主体でした。しかし現在は主に近視等の屈折異常の診断や眼アレルギー疾患の比率が急増しています。


これは日本人のライフスタイルの変化の結果、スマホやタブレット端末機器、コンピューターによるゲームやSNS、勉強や読書の占める時間が急増したためと考えられています。これらは現代社会を生きるための必須のアイテムです。よって近視の発病や増加は避けられないことですが、ここで皆様にご注意申し上げます。



近視になれば眼鏡やコンタクトレンズを使用すれば大丈夫と軽く見ないでください。近視は生活環境で進行しうる病気です。その程度が強い強度近視と呼ばれるものは、将来さまざまな眼疾患(白内障、緑内障、網膜剝離、近視性脈絡膜新生血管)の原因になります。その結果、日本人の失明原因の第5位になっています。よって将来の失明原因の可能性を少なくするために早期に近視を発見し予防することがとても重要なのです。このような観点から学校検診で毎年眼科検診が行われています。


検診で視力低下の指摘を受けたら眼科専門医に必ず受診し精密検査を受けてください。我々のクリニックでは、正確に患者さんの屈折状態(近視、遠視、乱視、調節衰弱など)の精密検査を行います。その結果を踏まえて、患者さん個人個人の生活環境の調査や、患者さんや家族の治療に関する希望を丁寧に伺った後に、最も適した治療方法を上げさせて頂きます。




視力障害を持つ患者さんの原因はさまざまです。目を酷使した結果、眼球が持つピント合わせの能力が低下した場合はこれを直すために生活環境の是正の提案や調節力(ピント合わせの能力)を回復させる薬剤や訓練を行います。もうすでに近視や乱視になっている患者さんには、眼鏡やコンタクトレンズを処方すると同時にこれ以上進行しない生活環境の提案などをいたします。また遠視が発見された場合、屈折検査と同時に斜視や弱視の精密検査を行います。


院長