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Glaucoma

緑内障

早期発見・早期治療が重要!
こんな症状はありませんか?

□ 目が疲れやすい
□ 電球の周囲に虹がかかって見える
□ 急に視力が低下した
□ 新聞の小さな文字を追うとき違和感がある
□ 視野の真ん中が欠ける

視野が欠けてしまい、失明に至ることもある緑内障。初期には自覚症状がないことが少なくありません。
40歳を過ぎたら定期的な検診をおすすめします。

緑内障のしくみ

眼球は丈夫な袋の中に液体が入っているようなものです。

眼球の中の液体(房水)が少しずつ循環することで、眼圧はほぼ一定に保たれ、血管の通っていない眼の中の各組織に栄養がもたらされているのです。

このバランスがくずれ、眼圧が上昇してしまうと神経が圧迫され緑内障になります。
 

緑内障の仕組み・図

当院で行っている検査

眼圧検査

角膜に空気やセンサーを当てて眼圧を測定します。治療中、定期的に検査します。

OCT検査

光干渉断層計を使用します。初期の緑内障を発見できます。

視野検査

動的量的視野・静的量的視野を検査します。

緑内障手術について

緑内障で失われた視野を元に戻すことはできず、眼圧を下げる点眼治療が基本となります。
点眼治療では眼圧が下がらない場合、手術を検討しますが、緑内障手術にはいくつか種類があり、病態や進行の程度によって選択します。

●線維柱帯切開術
●線維柱帯切除術
●周辺部虹彩切除術

当院では日帰り手術も行っています。ぜひご相談ください。

 

緑内障手術
緑内障手術について

緑内障を治療して行くうえで、眼圧検査、視野検査、OCTによる眼底検査が重要です。点眼加療を行っているにもかかわらず、患者さん個々の適正眼圧(目標眼圧と呼ばれ、この値を下回っていれば視力や視野が悪化しないと考えられる眼圧値)が得られず、視野検査やOCT画像検査が悪化して来た場合、点眼治療では、眼圧のコントロールや視神経機能の維持や改善が困難と判断されます。このような場合に下記のレーザー緑内障手術や本式の緑内障手術が必要になります。

レーザー緑内障手術

1.選択的レーザー線維柱帯形成術

2.経強膜毛様体マイクロパルスレーザー

1.選択的レーザー線維柱帯形成術
 

選択的レーザー線維柱帯形成術とは、房水の出口である線維柱帯が緑内障により目詰まりをきたし、それが原因で目標眼圧に達しない場合、この部位に対して選択的にレーザー照射し房水の流出を増加させ眼圧を低下させる方法です。点眼麻酔を行った後5分程度の所要時間で、ほぼ痛みもなく、外来通院で治療可能です。この方法は以前行われていた、アルゴンレーザー線維柱帯形成術より副作用が少なく、低侵襲にもかかわらずより眼圧下降効果は強いとの報告があります。低侵襲な方法なので再発時に複数回行う事も可能です。また薬物治療や他の手術療法との併用が可能です。

2.経強膜毛様体マイクロパルスレーザー

 

経強膜毛様体マイクロパルスレーザーとは、毛様体扁平部に特殊なマイクロパルスレーザーを照射しこの部位からの房水の流出を促進させる低侵襲な方法です。点眼麻酔や結膜下局所麻酔を行った後、レーザー照射を約160秒間行います。本方法は日帰り手術(外来手術)が可能です。この方法は以前行われていた毛様体破壊レーザーに比べて低侵襲なため術後合併症が少なく、再発時には繰り返し治療が可能です。また薬物治療や他の手術療法との併用が可能です。

緑内障手術

1.MIGS(低侵襲緑内障手術)線維柱帯切開術
2.線維柱帯切開、切除術 眼外法
3.緑内障チューブシャント手術

1.MIGS(低侵襲緑内障手術)線維柱帯切開術


低侵襲緑内障手術とは従来の様な結膜や強膜を切開して行う従来法に比べて目に対して低侵襲(負荷が少なく、短時間)のため術後の炎症が少なく早期の社会復帰が可能な方法です。眼圧は房水の水圧の事です。房水は毛様動脈より眼内に分泌され、眼内を循環した後、隅角の線維柱帯と呼ばれるところより、眼外に排出されます。眼内に分泌される量と眼外に排出される量のバランスにより眼圧が上下します。多くは線維柱帯が加齢や遺伝等により変性して目詰まりを起こし房水の排出が悪化し眼圧が上昇します。この線維柱帯の目詰まりを切開して房水の排出量を増やし眼圧を下げるのがこの手術の目的です。低侵襲であることから薬物療法やレーザー療法で充分な効果が得られない場合第一選択になる手術法です。


2.線維柱帯切開、切除術 眼外法


線維柱帯切開、切除法(眼外法)とは、多くは前述した低侵襲緑内障手術が不十分な場合や再発増悪した場合に行われる手術法です。低侵襲な線維柱帯切開術眼内法は隅角線維柱帯を約90度切開します。隅角は全周360度ありますが、その約4分の1の切開では十分に眼圧が下がらない場合残りの270度に対して切開を追加し、場合によれば、強膜切開部より線維柱帯の一部を切除して眼外に新しい房水の排出路を作成して眼圧を下げる事があります。この方法は線維柱帯切除術と呼ばれます。この術式は術後創部の癒着が起こると眼圧再上昇の原因になります。それを抑制するために、本院では手術中に代謝拮抗薬を併用する術式を行っております。これにより術後の眼圧再上昇は有為に抑止され、目標眼圧を得ることが可能となりました。


3.緑内障チューブシャント手術


緑内障チューブシャント術とは上記のいずれの方法でも眼圧下降が困難な難治性の緑内障患者さんに行う手術法です。ロングチューブシャントと呼ばれるデバイスのチューブ部分を眼内に留置し、その部位をバイパスして眼外に房水を誘導し眼圧を下げる方法です。本体のデバイス部分は結膜下の強膜上に縫着されます。術後には、房水はロングチューブを経由しデバイスにいったんたまりその後結膜下の血管系より排出されます。このデバイスには眼圧が低くなりすぎることを防止する安全弁がついているものを当院では採用しております。

緑内障治療のフローチャート(治療計画)を以下の図に示します。

緑内障治療のフローチャート

1剤(点眼)

2剤(点眼)

3剤(点眼)

SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)

MIGS(低侵襲緑内障手術)

線維柱帯切開術

濾過手術

線維柱帯切除術

ロングチューブシャント手術

毛様体マイクロパルスレーザー

緑内障が診断されますと直ちに、患者さん個々の眼圧値(現在の平均眼圧と目標眼圧)、画像解析データ、視野解析データ、患者さんの病歴、内科的合併症、アレルギー等の既往、職業、生活環境、医療費等をご相談いたします。その後多くは緑内障点眼薬を1剤から開始します。同時に視神経保護剤や循環改善薬の投与も考慮されます。それで経過を観察し、目標眼圧に到達しなかった場合や、視野検査や画像解析結果が悪化するようであれば、2剤から3剤に増量します。それでも悪化が改善されない場合、外来治療で選択的レーザー隅角形成術や低侵襲緑内障手術を試みます。それでも悪化するようであれば線維柱帯切開術や切除術を追加します。その後再び改善しない場合緑内障ロングチューブシャント手術を考えます。その後再発するようでしたら毛様体パルスレーザー治療がなされます。緑内障は難治性の疾患で上記の様な経過を長い年月をかけて実施される患者さんもおられますが、その数はわずかです。多くは外来通院で点眼治療を行う事で悪化せず場合によっては視野が改善される患者さんも認められます。しかし一旦悪化が始まると上記の治療のフローチャートに従ってもなかなか改善せず、不幸な転機に至ってしまう場合もあり得るのです。そのため現在日本の失明原因の上位にランクされているのは緑内障です。だから私共、川島眼科では「緑内障を早期で発見し早期に治療すること」を心がけております。緑内障を早期に発見して早期に適切に治療することが緑内障の進行悪化をくいとめる大きなポイントになっております。このようなポリシーでスタッフ一丸となって緑内障治療に励んでいます。この治療計画が成功するもう一つの鍵となるのは患者さんやその家族の方々の理解と応援です。緑内障は初期においては自覚症状に乏しく、傍目にはわからない病気です。治療や通院には長い年月がかかり、進行した場合、高血圧の内服加療のように、一生に渡り薬物加療や定期的な診察検査が必要です。私共は患者さんや家族と丁寧に相談して、どのようにすればこの病気と上手に付き合っていけるかを模索していきたいと常に考えております。

当院における緑内障診療の取り組み

緑内障と視野

緑内障は慢性に進行する難治性の疾患です。初期においては無自覚、無症状な事が多く、そのため早期発見早期治療が困難です。日本人の失明原因の上位にランクされる、予後不良の疾患です。
近年さまざまのテクノロジーの進歩により緑内障の早期診断が可能となりました。その一つは視野計測機器の進歩です。本院では初期緑内障の診断にはFDT視野計(写真1)、ハンフリー視野計(写真2)、オクトパス視野計(写真3)を用いております。これにより初期の軽微な視野障害を再現性良く正確に検出が可能となりました。

緑内障は初期においては主に視野を障害する疾患なので患者さんの視野測定を正確に行い、異常を検出することは、早期発見に重要です。またハンフリー視野検査の結果を経時的に統計的に解析することで患者さんの視野障害が進行しているのか、改善しているのか瞬時に判定することが可能となり、これを用いて日々の外来診療中に緑内障治療薬の変更や追加やレーザー治療や緑内障手術の適否について正確に迅速に行っています。

静的量的視野計(FDT視野計)

写真1

静的量的視野検査(ハンフリー視野計)

写真2

静的量的視野計(Octopus視野検査)

写真3

その他の診療内容

目のアップ

結膜炎

白内障

白内障

手術室

硝子体手術

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光線力学的療法

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